【足と靴の話】初めてのパンプス!サイズ選びは大丈夫?
足と靴の話シリーズでは足と靴にまつわるお話をご紹介しています。
春は様々なことに区切りがつく季節。
卒業式が終われば次は入学、入社など、次のステップが待っていますね。
新生活の始まりにともない、靴を新調する方も多いです。
新しいアイテムとして初めてのパンプスにチャレンジされる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
靴の中でもサイズ選びが難しいパンプス。
今回はShoesfit.comコラム更新担当である私の失敗談も交えながらパンプスのサイズ選びのポイントをご紹介します。
目次
私のサイズ選び失敗談
初めてのパンプス!気をつけてほしい間違いポイント
- スニーカーとパンプスはサイズが違う!?木型サイズと足入れサイズ
- 日本人は甲高幅広?それって思い込みかも……?
- 履いて歩いて要チェック
ピッタリかどうかはここをチェック!
- つま先立ちをしてかかとをチェック
- つま先立ちをして履き口をチェック
- 指で甲のすきまをチェック
“おしい靴”はパッドで調整を!
私のサイズ選び失敗談
私の初めてのパンプスは、サイズ選びに大失敗しました。こちらの記事(足型計測体験レポ)でも少し触れていますが、適したサイズよりも1cmも大きいパンプスを履いていたんです。なぜこんな大きいサイズを選んでしまったのか、その背景も含めて私のサイズ選び失敗談をご紹介します。我ながらお手本のような間違いをしているので、同じことをしていないかチェックしてみてくださいね……。
▲買ったときはルンルンだったのに……という経験をされた方も少なくないのでは?
私の初めてのパンプスは、スクエアトウのブラックパンプス。ヒールは5cmでした。近所のスーツ屋さんで、大学の入学式用のスーツとセットで購入した1足です。
それまではスニーカーなどカジュアルでヒールの低い靴をよく履いていました。普段履いているスニーカーのサイズは23.5~24.0cm。このサイズをそのままお店の方に伝えてしまいました。
23cmから24cmまでのサイズを試履きしたのですが、「甲高幅広の自分は幅で靴を選ばないと!」と思い、比較的足幅が楽だった23.5cmを選びました。そしてパンプスを履いて立ってみて、足が問題なく入ることを確認しただけで購入を決めてしまったのです……。
しかし、”本当に私に合うパンプスのサイズ”は22.5cm!また足幅も標準的なサイズでした。
1cmもサイズを間違えたその結果は散々なもの。かかと脱げ、靴ずれ、足裏の筋肉痛などなど……。靴に関しては、大は小を兼ねないのだと実感しました。
さて、私の失敗談をもとに、パンプスのサイズ選びで気をつけるべきポイント詳しく解説していきます。
初めてのパンプス!気をつけてほしい間違いポイント
パンプスのサイズ選び、気をつけて欲しい間違いポイントは大まかに3つ。
- スニーカーとパンプスはサイズが違う!?木型サイズと足入れサイズ
- 日本人は甲高幅広?それって思い込みかも……?
- 履いて歩いて要チェック
私の失敗談と照らし合わせつつそれぞれのポイントを解説していきます。
スニーカーとパンプスはサイズが違う!?木型サイズと足入れサイズ
普段履いている靴のサイズがどの靴でもぴったりなサイズとは限らないということをご存じですか?
実は靴のサイズ表記は「木型サイズ」と「足入れサイズ」の2種類があります。
木型サイズ…靴を作る際の木型のかかとからつま先(捨て寸)までの長さを示すサイズ表記。スニーカーや海外ブランドなどのサイズ表記に使用されることが多い。
足入れサイズ…木型などのサイズに関係なく、履く人の足のサイズに一致したサイズ表記。国内ブランドや革靴などのサイズ表記に使用されることが多い。
私がパンプスを購入したとき、普段履いているスニーカーのサイズを伝えました。これがまず一つ目の落とし穴。
私が履いていたスニーカーは捨て寸を含んだ木型サイズ表記。一方購入したパンプスは捨て寸を含まない足入れサイズ表記。
捨て寸の分だけサイズ差が生まれてしまったのです。
実際の足のサイズを基準にサイズ選びをすることで、私のような失敗を防ぐことができます。おうちでもできる足サイズの測り方も当サイトでご紹介していますので、ぜひ一度測ってみてください。
日本人は甲高幅広?それって思い込みかも……?
「日本人の足は甲高幅広だから自分の足もそう」と思っている方が多くいます。しかし自分の足をしっかり計測した経験のある方はとても少ないです。ご多分に漏れず私もその一人でした。これが二つ目の落とし穴。
「甲高幅広」という思い込みから幅の広い靴を履きなれてしまい、少しでも幅が窮屈に感じるとサイズを上げてしまっていました。
私のような失敗をしないためにも、自分の「ワイズ」を把握しましょう。
「ワイズ」とは靴の幅を表すもので、アルファベットで表記されます。
AからFまであり、最も幅狭なワイズがAで、最も幅広なワイズがFです。(男性はGまで)
「ワイズ」は、ゆびのつけ根をメジャーでぐるりと一周測った長さと足サイズを照らし合わせることで導き出します。サイズの計測と合わせて確認してみてください。
もし靴を履いて幅が狭い、広いと感じたら、サイズを変えるのではなく、「ワイズ」を変えることをおすすめします。
履いて歩いて要チェック
たとえサイズが間違っていてもしっかりと試履きをして履き心地や歩きやすさを確かめられるとサイズ選びで失敗する可能性をグッと減らせます。
「しっかり」試履きをすれば、です。私の場合、パンプスを履いて立ってみただけで購入を決めてしまいました。
これが三つ目の落とし穴だったのです。
靴は歩くときに必要な道具です。つまり歩いている状態の足に靴がフィットしているかが重要になります。靴を履いて立ってみただけでは試履きとしては不十分。
できるならば店内をぐるぐると歩いてみて、かかとが脱げないか、靴の中で足は前に滑ってしまわないかチェックしましょう。
メーカーによって、サイズやワイズが合っていても履いてみると足にフィットしないということがありますので、必ず試履きしてくださいね。
靴を履いたらここをチェック!
試履きのとき、特にチェックしていただきたいポイントは3つ。
- つま先立ちをしてかかとをチェック
- つま先立ちをして履き口をチェック
- 指で甲のすきまをチェック
つま先立ちをしてかかとをチェック
試履きの際は、つま先立ちをして、靴のかかとが脱げてしまわないかチェックをしましょう。
つま先立ちをしてかかとが脱げてしまう靴はサイズが大きいです。大きい靴は靴ずれの原因にもなります。
靴の中で踏ん張らなくてもかかとが脱げずに足についてくるサイズがベストです。
つま先立ちをして履き口をチェック
つま先立ちをした際に、履き口が広がってしまったり、靴のつま先にしわが寄ってしまわないかチェックしましょう。
履き口が広がる、靴のつま先にしわが寄るなどは、足ゆびが曲がる位置と靴の曲がる位置が合っていない時に起こります。
足ゆびが曲がる位置と靴の曲がる位置が合っていないと、前すべりの原因となり、靴ずれを引き起こす可能性が高くなります。
指で甲のすきまをチェック
靴の履き口と足の甲の間に指を入れて、すきまをチェックしましょう。
指の先が少し引っ掛かる程度のすきまがあると良いです。
もしも指がスポッと入ってしまう場合は、サイズが大きい証拠。
ワイズを下げた靴やインソールやパッドを使うことも検討した方が良いでしょう。
“おしい靴”はパッドで調整を!
パンプスは靴紐で調整ができないため、サイズ選びがシビアな履物です。
適したサイズを選んでもほんの少し合わないだけで前すべりや靴ずれなどが起こり得ます。
とはいえ、これまで紹介した条件を全て満たした“完璧な靴”と巡り合うのはなかなか難しいものです。
“おしい靴”はパッドで調整することをおすすめします。
クリアジェルフットケアパッド サイズサポート
靴のつま先側に使用するジェルタイプのパッドです。
グリップ性の高いジェルが、前すべりをしっかり防止。特にストッキングを履いているときにおすすめ。
靴用クッションパッド サイズ調整クッションつま先
靴のつま先側に使用するスポンジタイプのパッドです。
足の沈み込みも考慮して設定した厚さで、つま先の衝撃緩和をしたい場合にもおすすめ。
どちらも靴内のつま先側、下の画像のピンクの丸の部分に貼り付けて使用します。調整したいサイズに合わせて厚みをお選びください。
靴脱げ防止クッション ヒールバック・甲
靴の甲の裏側、かかとの履き口の2WAYで使えるパッドです。
「ゆび上に靴ずれができやすい」「甲にすきまがある」
そんなお悩みの場合は靴の甲に貼り付けて使うのがおすすめです。甲のすきまを埋めることで前滑りもしにくくなります。
「かかとがパカパカしてしまう」「かかとに靴ずれができやすい」
そんなお悩みの場合はヒールバック(履き口のかかと部分)に貼り付けて使うのがおすすめです。かかとに安定感がでますよ。
さて、私自身の失敗談も交えながら、パンプスのサイズ選びについてご紹介しました。
当時、サイズ選びのポイントを知っておけば……と心底思いますが、正しいサイズ選びについて知る機会が少ないのも現状です。
春は様々なことに区切りがつく季節。サイズ選びのポイントを知って、パンプスのお悩みとも区切りをつけてみてくださいね。