第2話 自宅で簡単!足の測り方
足に合った靴を選ぶために
「25cmの靴は少しきついから私の足のサイズは25.5cm」。そんな風に、自分の足の大きさを「何となく」で判断していませんか?
足に合った靴を選ぶためには、「自分の足」についてよく知ることが重要です。
そこで、今回は自宅で簡単にできる足の測り方をご紹介いたします。簡易的な測り方なので、あくまで目安として考えてくださいね。
計測する項目
①足の縦の長さ(足長・サイズ)
②足の幅(足幅)
③足囲(ワイズ・ウィズ)
用意するもの
-
無地の用紙
※A4サイズやA3サイズの無地の紙で大丈夫! - ボールペン
- 定規
- メジャー
- 三角定規
足の正しいサイズを測るためにまずは靴下を脱いで裸足になりましょう。靴下1枚でも実際のサイズとの誤差が出てしまいます。
また、2人1組での計測をオススメします。1人で計測する場合は椅子に座って計測してください。
計測方法
1.用紙に足をのせる
用紙から足がはみ出ないように注意しながら、足を置いてください。
体重が左右どちらの足にも均等にかかることを意識してのせましょう。
2.足の輪郭線を引く
ボールペンで足の形をなぞるように輪郭線を引きます。この時のコツは「ボールペンを立てて線を引くこと」です。
ペン先がぶれて、足の内側に入ってしまうと、実際のサイズよりも小さくなり、外側にそれてしまうと、実際のサイズよりも大きく取れてしまいます。
実際の足のサイズとの誤差が出ないように、ボールペンは、真っ直ぐ立てて使いましょう。
足の輪郭線が引けたら足はそのまま外さずに次の工程へ進みます。
ここで足を外してしまうと最初からやり直しになりますので、注意してくださいね。
3. 「親ゆび」と「小ゆび」の付け根にあるでっぱりに印をつける
「親ゆび」と「小ゆび」の付け根にあるでっぱりに印をつけます。
4.足の形に合わせた十字線を引く
用紙から足を離し、ここからは机上での作業です。
まずは、「人差しゆび」のちょうど中心辺りと「かかと」のちょうど中心辺りを結ぶ「縦線」を引きます。
次に「親ゆび」と「小ゆび」の付け根にある「でっぱり」につけた印を結ぶ「横線」を引きます。
5. 足の長さ(足長・サイズ)を測る
1番長いゆびは、「親ゆび」ですか?「人差しゆび」ですか?実は、人によって「1番長いゆび」が異なります。用紙を確認してみましょう。
ご自身の「1番長いゆびの、かつ1番高いところ」を通る「横線」を、先ほど4の工程で引いた「縦線」に垂直になるように引きます。(線①)
次に「かかとの一番出っ張っている(高い)ところ」を通る「横線」を、先ほど4の工程で引いた「縦線」に垂直になるように引きます。(線②)
線①と線②の間を定規で計測します。これが簡易的ですが、「足の長さ」になります。
6. 足の幅(足幅)を測る
「親ゆび」のでっぱりと「小ゆび」のでっぱりを結んだ長さを定規で計測します。これが、「足の幅(足の最も広い幅)」です!また、足ゆびの曲がる位置(ボール位置)となります。
7. 足囲(ワイズ・ウィズ)を測る
最後に「足囲(ワイズ・ウィズ)」はメジャーを使って足を直接測ります。
「足の幅(足幅)」を測る際に登場した「親ゆびのでっぱり」と「小ゆびのでっぱり」を通るように、足をぐるりと一周すると足囲が計測できます。
お疲れ様でした!以上で終了です。
計測で出てきた足の縦の長さ(足長・サイズ)と足囲(ワイズ・ウィズ)をJIS(日本工業規格)に基づいた表に照らし合わせることで靴の太さや幅を表すサイズを導くことができます。
(足と靴の健康協議会)
足の縦の長さ(足長・サイズ)だけでなく、足の幅(足幅)や足囲(ワイズ・ウィズ)を知っていることで、自分の足に合った靴と出会える可能性がグッと上がります。ぜひ計測してみてください。
「足のはたらきと構造」を学んだり、「自分の足のサイズ」が分かると、より足を大切にしたいと思うようになりますよね。
そこで、「足と靴の話 第3話」では、大切な足を守ってくれる「靴の選び方」についてご紹介いたします。