第6話 フットケアアイテムの上手な使い方

第6話 フットケアアイテムの上手な使い方

フットケアアイテムの種類

お客様から、よく「インソールを使ってみたい!…でも、どう選べば良いのか分からない」「インソール以外にもフットケアアイテムはあるの?」といったご質問をいただきます。

そこで、第6話では「フットケアアイテムの上手な選び方・使い方」についてお話しいたします。

フットケアアイテムは大きく分けて
①靴の中に入れて使用する「インソール」
②靴の一部に貼って使用する「パッド」
③足に直接装着する「ケアパッド」
という3つに分類することができます。

それぞれの特徴を知ることで、自分にあったアイテムを選ぶことができると思いますので、さらに詳しくご紹介いたします。

 

インソールについて

まずは、「インソール」についてです。

インソールには、様々なタイプがあります。
長さや形状によって、履き心地や対応するお悩み、使用に向いている靴などが異なりますので、自分のお悩みに合わせて選んでみてください。

 

1.長さによるタイプ分け

1)足のサイズ(足長)と同程度の長さのもの ⇒ フル(サイズ)インソール
サイズに余裕がある靴にオススメ!

2)かかとから土踏まずまでの長さで、つま先部分のないもの ⇒ 3/4インソール
キツくなりやすい靴(例えばパンプスなど)にオススメ!

 

2.足に接する面の形状によるタイプ分け

1)形状を持ったインソール ⇒ フットベッドインソール
「足のトラブルをケアしたい」「業務やスポーツのパフォーマンスを向上させたい」方にオススメ!

2)形状のない平らなインソール ⇒ フラットインソール
「足と靴のフィット感を高めたい」「ムレ防止や保温効果など靴の機能を補いたい」方にオススメ!

 

インソール タイプ別 種類別 使い分け おすすめ

Shoesfit.comもお客様の多様なお悩みに対応すべく、様々なタイプのインソールをラインナップしています。
それぞれの特徴や使い方については、各製品ページでご紹介しておりますので、参考にしてみてください。

 

パッドについて

続いて「パッド」についてです。
パッドの1番大きな特徴は「お悩みに対して、ピンポイントに対応できる」ということです。
インソールと比べ、靴全体に使用するのではなく、つま先や土踏まず、かかとなど、一部に使用するため、圧迫感が少なく、靴を脱いでも目立ちにくいアイテムになります。

そのため、カジュアルシューズよりも、サンダルやパンプス、バレエシューズなどといった細身の靴にご使用いただく方が多いです。

素材によって、特徴が異なりますので、自分のお悩みに合わせて選んでみてください。

 

素材によるタイプ分け

1)クリア(シリコン系のジェル)タイプのもの
⇒ 靴を脱いでも目立ちにくい・厚みが薄いアイテムも多いため靴がキツくなりにくい
「サンダルに使用したい」「グリップ感を高めたい」方にオススメ!

2)ウレタン(発砲スポンジ)タイプのもの
⇒ クッション性が高い・柔らかな履き心地で歩行時の衝撃を吸収できる
「靴の履き心地を良くしたい」「大きめな靴のフィット感を高めたい」方にオススメ!

パッド 使い分け タイプ別 種類別 部分別 素材別 おすすめ

ケアパッドについて

最後に「ケアパッド」についてです。
ケアパッドの大きな特徴は、足に直接装着するため、「歩行時にズレにくい」「靴を脱いだ後もケアできる」ということです。

インソールやパッドと比べ、足への密着度が高いため、スポーツ選手やダンサーなど、激しい動きをされる方に支持されているアイテムになります。

ケアパッド 素足に装着 柔らかい

また、靴を履かない環境(室内)でも使用することができるため、自宅で過ごすことの多い方にもオススメです。

 

正しく快適に使うポイント

これらのフットケアアイテム正しく快適にご使用になるには、いくつかのポイントがあります。

「パッド」や「ケアパッド」は、基本には、様々な靴にご使用いただくことが可能なため、今回は「インソール」を快適に使用するためのポイントをご紹介いたします。

ポイントは次の3点です。

  1. 適した靴に使用する
  2. 正しく靴に装着する
  3. 使用後も様子を見て、再調整やお手入れをする

1. 適した靴に使用する

インソールは靴と一体になって機能します。どちらが悪くても機能は半減してしまいます。
特に足の骨格・筋肉・腱などにはたらきかける機能を持ったインソールの場合、正しく使わないと逆効果になることもありますのでご注意ください。

適さない靴

適さない靴の1つ目は「サイズに余裕のない靴」です。
インソールは薄い物でも1~2mm程度、厚い物だと10mm以上の厚さがあります。
サイズに余裕のない靴に無理にインソールを入れると、足を圧迫して骨格変形などのトラブルを引き起こすことがあります。パンプスはサイズに余裕のないことが多く特に注意が必要です。
足を圧迫しないよう、つま先部分が薄いものやカットされているものがオススメです。キツさが気になる方は、インソールではなく、部分的に使用できる「パッド」が向いているかもしれません。

適さない靴の2つ目は「サンダル・ミュール・バックベルト」です。
「靴」と「足」と「インソール」を決まった位置に固定できないため、「かかとが無いデザインの靴」はインソールの使用に適さない靴です。
使用中にインソールがずれたりしてしまうと、痛みなどを引き起こす可能性があります。
また、Shoesfit.comのインソールはかかとからの距離を基準に、パッドの位置などを設計しておりますので、必ずインソールを固定できる靴にご使用ください。かかとが無いデザインの靴には「パッド」で対応しましょう。

適した靴

適した靴は、サイズにある程度の余裕があり、サイズ調整がしやすいヒモ付きの「カジュアルシューズ(スニーカーなど)」や「ウォーキングシューズ」などです。

なお、最初から取り外しの可能なインソールが入っている場合は、それを取り外してから新しいインソールを入れてください。

最近はあらかじめインソールが内蔵されている靴が多く、本人でも気づかぬうちにインソールを2枚重ねて履いているケースが増えています。一度確認してみてください。

2. 正しく靴に装着する

新しいインソールは、まず「靴の中の形」と「インソールの形」が合っているかを確認します。

インソールをハサミ等でカットできるものもありますので、合っていない場合はカットして形を調整します。

インソールのふちを縫製、圧着したものはカットすると中の素材がくずれて出てくる場合があります。こういったタイプのインソールは通常カットできません。取扱説明にカット位置に関する注意書きがあればその指示に従って下さい。

Shoesfit.comのフルサイズインソールはすべてハサミ等でカットすることが可能です。
その際は、かかとを基準に形状設計を行っているため、必ず「つま先部分」をカットして調整してください。

次にインソールを靴に装着します。
「靴の中の形」と「インソールの形」とが、ぴったり合っていれば、挿入するだけで固定の必要はありません。

もしインソールが靴の中で動いてしまったり、ハイヒールに使う場合などはしっかりと靴に固定することをオススメします。

通常は「つま先」「かかと」の2ヶ所を市販の両面テープで固定すれば十分です。

最初に小さく切った両面テープで靴に仮止めし、しばらく歩いて具合を確かめてから、しっかりと固定します。両面テープは、あまり強力な物を使うと、はがす際に靴の中敷きを痛めることがありますので、革や合成皮革の中敷を使った靴には、弱粘着性の両面テープを使った方が安全です。

3. 使用後も様子を見て、再調整やお手入れをする

店頭でお客様の靴を見ると、靴の中の形と全く合っていないインソールや、ズレてしまい、つま先がクシャクシャになったインソールを見かけることがあります。

インソールを靴に装着した後も、時々不具合がないかを確認しましょう。

足骨格にはたらきかける機能を持ったインソールの場合、凹凸のついた形状が骨格の位置に合っていないと不具合が日を置いて現れることもあります。

足の痛み等の不具合が続いた場合は、まず使用を中断して様子を見ましょう。中断して不具合が改善すれば足とインソールとの不適合が推測されます。

装着位置を再調整しても同様の不具合が発生する場合には、すぐに使用を中止して下さい。

 

フットケアアイテムを上手に使って、「自分の履きたい靴」を「自分の足にとっても良い靴」にしていきましょう!

靴の履き心地がちがう、それだけでもしかしたら玄関のドアを開けた先の景色が違って見えるかもしれませんよ。

以上「足と靴の話」全6話でした。

足や靴にまつわる話はまだまだたくさんあります。

Shoesfit.com のコラムで掲載していきますので、コラムもぜひご覧くださいね。

 

「足と靴の話」一覧

第1話 意外と知らない、足についてのキホンのキ

第2話 自宅で簡単!足の測り方

第3話 足にとって「良い靴」はハードルが高い…!

第4話 自分にとって「良い靴」とは「今、履きたい靴」

第5話 専門靴よりもインソールが選ばれ始めている理由

第6話 フットケアアイテムの上手な使い方

 

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