【受賞・認定報告】「キッズインソール(アップグレード品)」が「2022年度グッドデザイン賞」を受賞しました
このたび、株式会社村井の「キッズインソール(アップグレード品)」が「2022年度グッドデザイン賞」を受賞いたしました。
グッドデザイン賞とは…
公益財団法人 日本デザイン振興会が主催する総合的なデザインの推奨制度です。
単にデザインの優劣を競うのではなく、身の回りの様々な分野の中から「よいデザイン」を選び、広く共有することを通じ、社会全体をより豊かなものへ導くことを目的に運営されています。
形のある無しに関わらず、人が何らかの理想や目的を果たすために築いた物事を“デザイン”と捉え、デザインの背景やプロセス、目的と達成した成果の質を多角的な視点で評価し、顕彰しています。
「足の正しい成長を促す」キッズインソール
10歳頃まで足骨格は未完成であり、完成までは骨と骨の結び付きが弱くバランスが崩れトラブルが発生しやすいデリケートな時期です。崩れた足骨格を後から修復することはとても困難で、完成前に良い形に整えることが重要と言われています。
足骨格を整えるには適度な運動と正しい靴の着用が必要ですが、子どもの足と靴を取り巻く様々な課題があります。
近年、生活環境の変化によって子どもの運動量は低下しており、外反母趾や扁平足などを抱えた子どもが増えています。
一度足トラブルを抱えると「歩きたくない」状態になり、その結果、運動量も減り更に健康から遠ざかるループに陥りやすくなってしまいます。また、すぐにサイズアウトしてしまうため、大きめの靴を選ぶ保護者も多いのが現状です。
私たちはこうした声を聞き、使いやすく安価なインソールで子どもの足をサポートすることで、子ども時代だけでなく、大人になってからも健康に、楽しく、自分らしく毎日を過ごせる持続可能な社会の実現に寄与できるのではないかと考えました。そこで「足の正しい成長を促す」をコンセプトにインソールの研究、開発に取り組みました。
子どもの足は年齢により異なる部位が成長していきます。そこで私たちは成長段階に応じて4種類の異なるインソールを開発しました。
1~2歳用はかかと部のカップ形状で未発達な足と歩行をサポート
3~5歳用は運動量増加に伴い発達し始めた土踏まずをサポート
6~7歳用はしっかりとした歩行に伴い発達する横のアーチ構造をサポート
8~10歳用は完成に近づく足骨格をトータルでサポート
各々の成長に合わせた機能を持つ子供専用設計にしました。
また、大きめの靴を選びがちな現状を考慮し、靴のフィット感に合わせて、インソールの層を剥がし、厚み調整ができるよう工夫し、これにより子供の足の正しい成長を促すことと一足の靴を長く履けるようにすることの両立を可能にしました。
審査員からのコメント
「今や子供の成長に応じた設計のインソールは各社が開発を進める製品であるが、当製品はインソール専門メーカーが解剖学的知見から市場で初めて開発したキッズインソールのアップグレード版である点に注目した。既に長年にわたる販売実績がある中で、今回のアップグレードには市場に丁寧に応える姿勢が見られ、インソールを部分的に剥がすことで厚さ調整機能の向上を実現した点が買い替え頻度の高い子供靴の廃棄を減らす提案として特に評価された。現代のものづくりに求められるサステナブルな視点がよく反映されている。」
受賞作品ページはこちら≫
https://www.g-mark.org/award/describe/53108?token=0T8yA0GxvI
今回は、市場に丁寧に応える姿勢や、サステナブルな視点を評価していただき、「2022年度グッドデザイン賞」を受賞することができました。
グッドデザイン賞受賞品に関しましては、2022年11月発売予定です。
今後も新たな情報が追加されましたら、随時お知らせいたします。
※2022年10月現在販売しているキッズインソールは従来品となりますのでご注意ください。
「Shoesfit.comコラム」では、子どもの足と靴について詳しくご紹介しています。
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