【子どもの足と靴】子どもの靴ってどう選んだら良いの?子ども靴の選び方の話

【子どもの足と靴】子どもの靴ってどう選んだら良いの?子ども靴の選び方の話

「【子どもの足と靴】子どもの靴ってどう選んだら良いの?子ども靴の選び方の話」は子ども靴の選び方ポイントについて掘り下げます。

「本当にこの靴であっているんだろうか……?」と少し不安になってしまうお子様の靴選び。

健康な足を育てるためには足に合った靴選びが重要です。

靴選びの際にチェックするべきポイントを知るだけでも、モヤモヤが晴れると思います。

ということで、靴、サイズの選び方ポイントをまとめてみました。

 

目次

子ども靴の選び方ポイント
  • 靴のかかと部分に芯(カウンター)が入っているもの
  • 足の甲をしっかり覆い、足にフィットするもの
  • 踏み込みの際に靴底がちゃんと足に合わせて曲がるもの
こんな機能があると更におすすめ
  • 通気性がよく、水洗いができる
  • 靴のつま先が上に反っている
サイズの選び方ポイント
  • まずは足サイズを測ってみる
  • 表示サイズだけで選ばずに、必ず試し履きをする
  • 靴に入っていた中敷と足を重ねてみる
こぼれ話 その靴正しく履けていますか?

     

     

      子ども靴の選び方ポイント

    靴選びの際のポイントは3つ。

    式典用など特別な時だけに履く靴でないのであれば、以下の3つのポイントを押さえた靴がおすすめです。

     

    ・靴のかかと部分に芯(カウンター)が入っているもの

    ・足の甲をしっかり覆い、足にフィットするもの

    ・踏み込みの際に靴底がちゃんと足に合わせて曲がるもの

     

    それぞれのポイントについて詳しく解説します。

     

    靴のかかと部分に芯(カウンター)が入っているもの

    靴は様々なパーツが組み合わさってできています。このパーツの中で、かかと部分を支える役割を担っているのが「カウンター」と呼ばれるパーツです。

     

    靴部品図解

     

    この「カウンター」は靴によって大きさや硬さが異なります。また、柔らかい布靴だと「カウンター」がそもそも入っていないものもあります。例えば小学校などで広く使われている上履きもその一つです。

    柔らかい靴は足当たりが良く感じるため、足に良いと思われがちですが、足の成長には決して良い靴とは言えません。

    【子どもの足と靴】「足育」って?足の成長の話でも解説した通り、子どもの足は、骨格、筋肉、靭帯が未完成であり、かかとや足首が非常にぐらつきやすいです。そのため、かかと部分に「カウンター」が入っていて、かかとをしっかりと支えることのできる靴がおすすめです。

     

    幼児の足はぐらつきやすい

     

    足の甲をしっかり覆い、足にフィットするもの

    正しい歩行を身につけるには、靴が足にフィットしていることが必要不可欠です。このフィット感を大きく左右するのが足の甲が靴と合っているかどうか。

    足の甲と靴の間にすきまができてしまうと、足を持ち上げるたびに靴の中で足がグラグラと動いてしまい、とても歩きにくくなってしまいます。

    靴紐や面ファスナーなどで靴の甲部分をしっかりと覆い、フィットさせることができる靴がおすすめです。

     

    足の甲にフィットする靴がおすすめ

     

    蹴り出しの際に靴底がちゃんと足に合わせて曲がるもの

    蹴り出しの際に足のゆびのつけ根が曲がり、前に進む力を生み出します。

    靴底が硬すぎると、蹴り出しの動きが制限されてしまいます。

    前に進む力を充分に発揮できるように、蹴り出しの動きに合わせて靴底がゆびのつけ根部分でしっかり曲がる靴がおすすめです。

     

    つま先の動きに合わせて曲がる靴底を選びましょう

     

     

     こんな機能があると更におすすめ

    通気性がよく、水洗いができる

    足は1日にコップ1杯ほどの汗をかきます。また、子どもは大人と比べて皮膚が薄く弱いため、通気性が良く、水洗いができると衛生的にも安心です。

     

    靴のつま先が上に反っている

    歩き始めから小学校低学年あたりまでは、下半身の骨格バランスが大人と異なり、すり足気味に歩きます。(成長するに従い、骨格バランスは整っていきます)

    つま先が上に反っていることで、つまずきや転倒防止になるのでおすすめです。

     

    つま先が上に反っている靴だと転倒防止に効果的

     

     

     サイズの選び方ポイント

    靴が決まったら次はサイズ選び。

    サイズ選びは以下の流れで行うとスムーズになるのでおすすめです。

     

    ・まずは足サイズを測ってみる

    ・表示サイズだけで選ばずに、必ず試し履きをする

    ・靴に入っていた中敷と足を重ねてみる

     

    一つ一つの流れを詳しく見ていきましょう。

     

    まずは足サイズを測ってみる

    「足のサイズ=今履いている靴のサイズ」ではありません。

    特に子どもの足は、大人と比べて柔らかいため、適したサイズよりも小さいサイズの靴も履けてしまいます。サイズ選びの目安とするために、足のサイズを測ってみましょう。

    また、足のサイズもぐんぐん大きくなるため、3ヶ月に1度程度のペースで足サイズを測ることをおすすめします。

    靴屋さんで足型計測を行っている場合もありますので、お近くに計測できるお店がありましたら利用してみてください。また、靴屋さんを利用するほかに、自宅で簡易的な測定も可能です。

    自宅でできる簡易的な測定については、足と靴の話第2「自宅で簡単!足の測り方」で詳しく解説しています。

    紙とペンと定規があれば測定できますので、ぜひお試しください。

     

    表示サイズだけで選ばずに、必ず試し履きをする

    目安の足サイズを測れたら、足サイズの前後のサイズを含めて試し履きしてみましょう。

    足サイズはあくまで目安。靴のフィット感は数値だけではなかなか分かりません。

    足の状態は、体重のかかり方でも変化します。座る、立つ、歩く、それぞれの状態で履き心地に違和感はないか、確認してください。

     

    また、靴の中で足のゆびが動くかどうかも確認しましょう。

    蹴り出したり、踏ん張ったりなど、歩行する際にはゆびの動きが重要です。靴の中でゆびが動かせないと安定した歩行ができません。

    靴の中でゆびがグー、パーができればOKです。

     

    靴に入っている中敷と足を重ねてみる

    靴のサイズが足に合っているかどうか、目で見て確認する方法もあります。

    それは、靴に入っている中敷を取り出して足と重ねてみる方法です。

    中敷の大きさは足が入るスペースと同じ大きさなので、靴の中で足がどのように入ってるのか具体的に見ることができます。

     

    1. 靴から中敷を取り出し、かかとを合わせて中敷の上に立つ(中敷が靴から取り外せない場合は、無理に取り外さないでください。靴を傷める可能性がございます)
    2. 中敷のつま先と足のつま先の間の長さ(捨て寸=歩くために必要なゆとり)を測る
    3. 中敷のつま先と足のつま先の間の長さ(捨て寸)が5mm~10mmあればOK
    捨て寸は5mmから10mmあると良い

     

     

     こぼれ話 その靴正しく履けていますか?

    「試履きの時は平気だったのに、歩いてみるとなんだか違和感……」

    そんな時は、もしかしたら靴が正しく履けていないかもしれません。

    試履きの時に重要なのが、「靴をかかとに合わせること」です。

    靴を履いた後、つま先で地面をトントンと叩きたくなってしまうのですが、これだと足が靴の前にずれてしまい、足のゆびが動きにくくなる、靴が脱げやすくなるなどの、履き心地の悪さに繋がります。

    靴を履いた後は、かかとで地面をトントンと叩いて、靴をかかとに合わせましょう。

    お子様の靴だけでなく、大人の靴でも有効ですので、普段からかかとに合わせるようにぜひ心がけてみてください。

     

    靴はかかとに合わせて履きましょう

     

    フィット感を自分で判断できる大人の靴選びとは違い、小さいお子様の靴選びは本当に難しいですよね。

    「足に悪い靴だったらどうしよう……」と不安になることもあるかと思います。

    そんな時は、靴、サイズの選び方ポイントを思い出してみてくださいね。

    また、今回ご紹介したポイント全てを満たし、サイズも完璧!という1足を見つけることはとても大変です。

    「この形おしいなぁ」「もう少しサイズがなぁ」という場合には、「フットケアアイテムを活用する」という手段がありますので、ぜひShoesfit.com までご相談くださいね。

     

    (参考:シュー・フィッターが書いた靴の本 初版)
    (参考:足と靴-その整形外科的処置法 初版)
    (参考:フットウエア・プレス 20228月号 「図解・子供靴のフィッティング」)

     

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