【足の症状シリーズ】足の裏がジンジン!足底筋膜炎の話
コラム「足の症状」シリーズ 今回のテーマは「足底筋膜炎(そくていきんまくえん)」です。
聞き慣れない言葉ですよね?もしかしてものすごい大病なのでは…なんて思うかもしれません。
ですが、名前が知られていないだけでとっても身近な足トラブルなんです。
もしかしたら思い当たることがいくつかあるかもしれませんよ。
そんな「足底筋膜炎」について解説します。
目次
かかとがジンジン!足底筋膜炎とは
思い当たったあなたはもしかしたら「足底筋膜炎」かもしれません。
足底筋膜とは足の裏にある筋膜のことです。
この筋膜に炎症が起こり、痛みが出てしまうのが「足底筋膜炎」です。
「足底腱膜炎(そくていけんまくえん)」や「かかと痛(つう)」とも言われます。
立ち仕事をする方や扁平足(へんぺいそく)の方、激しいスポーツを行う方にも多いお悩みです。
足底筋膜炎の原因とは
なぜ足裏に炎症が起きてしまうのでしょうか?
実はこの足底筋膜炎にも「アーチの崩れ」が関係しています。
足底筋膜とは、ゆび先からかかとまで繋がっている足裏にある筋膜のことです。
この図のように、人間の足はゆび先5点とかかと1点で引っ張り合いをしている状態だと言われています。
この時、足のアーチ、特に「土踏まずのアーチ(内側縦アーチ)」が低下してしまうと、足底筋膜は引き延ばされる状態になります。
引き延ばされた状態で、立ったり、歩いたり、走ったり、ジャンプしたりと負荷がかかることにより、炎症が起きてしまうのです。
特に1点で足底筋膜がくっついているかかと側には炎症が起きやすいと言われています。
綱引きを想像してみてください。ゆび先5点対かかと1点の引っ張り合いでは、かかとが負けてしまうのもうなずけますよね。
長時間立っていたり、スポーツをして足に疲れがたまると、土踏まずのアーチは低下します。
するとさらに足底筋膜のひっぱりが強くなってしまいます。
そのため、立ち仕事をする方やスポーツをする方にも足底筋膜炎の症状が出やすいのです。
足底筋膜炎の対策
足底筋膜炎の対策として重要なのが、「炎症が起きている箇所に負荷をかけないこと」です。
炎症が起きている箇所に負荷がかかってしまうと、いつまでたっても治りません。
ですが、足裏に負荷をかけないで生活するというのはまず不可能です。
そこで有効なのが、「除圧(じょあつ)」すること。圧力が集中しないようにしましょう。
どのように除圧するのか、足底筋膜炎の起こりやすい、かかと中央部を例に見てみましょう。
かかとの中央部を除圧したい場合は、画像のように、インソールの中央部を凹ますことで除圧することができます。
除圧をして炎症がひどくならないようにしつつ、下がっている土踏まずのアーチを持ち上げ、足底筋膜の引っ張り合いを緩めてあげましょう。
このように、「除圧」と「アーチのケア」を同時に行うことが足底筋膜のケアには重要なことです。
自分も経験したことのあるような、身近な足トラブルにこんな難しい名前がついているなんて、少し驚いてしまいますよね。
足底筋膜炎は重症化すると歩くことも困難になる可能性のある足トラブルです。
「よくあること」と放置せずに早めのケアを心がけましょう。
インソールであればお手持ちの靴に入れるだけなので手軽にケアができますよ。
普段の生活にインソールを取り入れて、上手に足裏のケアを行いましょう。
(参考:シューフィッター養成講座 改定3版テキスト)
(参考:足と靴-その整形外科的処置法 初版)
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